【解答&解説集】第3回ラグビー偏差値検定
改めて第3回ラグビー偏差値検定へ受検いただき誠にありがとうございました。
本記事では検定問題に対する解答および解説を行なっていきます。
ぜひ最後までお読みいただき、ラグビー偏差値向上にお役立てください。
全19問(選択15問 + 記述4問)
【第1問】ターンオーバー時の攻撃の判断として正しいものを全て選べ
1.大外にボールを運ぶ
2.目の前が空いているので攻める
3.後ろのスペースにキックを蹴る
4.プレーメーカーになるSOやFBにいち早くボールを預ける
正解:全て
-解説-
セオリーではターンオーバー時は、一番外側のスペースにボールを運ぶことが正解である。ただしこれはどの場面でも成り立つわけではない。再獲得した場所が自陣奥深くの場合であれば、落ち着いて自陣を脱出することを考えなければいけない場合も存在する。その他、スティールしたボールの球出しに時間がかかってしまった場合は、相手のDFへの戻りが整ってしまう場合も存在する。様々な場合に応じるためにも、ボールを持った選手が前を見て空いているスペースにボールを運ぶ判断が必要になる。
【第2問】攻撃システムのPodのメリットにあてはまらないものを選べ
1.15人の役割が明確になる
2.タイト5がグラウンド中央のみでプレーすることができる
3.相手からの攻撃パターンが読まれにくい
4.ターンオーバーが起きてもDFシステムに戻りやすい
正解:3
-解説-
近年主流である攻撃方法のポッドシステムだが、これは15人の配置を場所によって区切ることで、それぞれの役割を明確にし、常に隣り合うポッド同士が連動して動けることが最大のメリットである。さらにDFに移行した際にも、一定の場所に戻る目処が確立されていることも利点と言えるポイントである。ただし、複雑な攻撃パターンを作ることは難しく、構造的に攻撃パターンは数が限られているという点において、読まれる可能性が高いとも言える。
【第3問】10シェイプと比較して、9シェイプのメリットを下記より全て選べ
1.DFからのプレッシャーを受けにくい
2.ゲインラインの近くでブレイクダウンを形成できる
3.相手DFの意識を内側に寄せる
4.ボールを大きく動かせる
正解:1,2,3
-解説-
9シェイプと10シェイプの大きな違いはパスの回数にある。10シェイプはSH・SOとパスを2回するのに対して、9シェイプは1回しかパスをしないため、DFが前に上がる時間を減らすことができる。そのためDFからのプレッシャーを軽減することがメリットとして挙げられる。さらにパス回数を減らすことで、よりゲインラインに近づくことも可能になり、その結果相手DFの意識を内側に向け、外側にスペースを確保することにも繋がる。
【第4問】近代のpodシステムを採用する場合、FWからBK(特にSO)へのバックドアパスの理想の捕球位置を次の図から選べ
① / ② / ③
正解:①
-解説-
FWを三角形の形で3人ポジショニングさせる場合、ボールを持つトップの選手に対してBK(特にSO)の選手は、外側の選手より内側でボールを捕球してほしい。もし仮に真後ろまたは外側に出てしまうと、外側のDFが詰めてくる場合にタックルされてしまう可能性が高まってしまうからである。さらにダミーランをしている三角形の外側の選手が、DFのプレッシャーを軽減してくれる防御役にもなってくれるからである。
【第5問】2つの動画はBL東京対横浜Eの試合で横浜Eが仕掛けた同じサインムーブで、どちらもトライに繋がっている。2回目のサインムーブがトライに繋がった理由を1回目のサインムムーブを考慮して選べ
1.横浜Eが大外のスペースへキックパスを用いた戦略に切り替えたため
2.横浜E攻撃陣の仕掛けるスピードが上がったため
3.BL東京防御陣がラッシュDFでプレッシャーをかけたため
4.BL東京のDFの意識が内側に集中したため
正解:4
-解説-
スクラム攻撃からのサイン選択は常に過去に行ったものを布石と考える必要がある。そのため2回目であることを踏まえると、1回目のサインプレーの裏プレーに当たるものを選択することが一般的である。
【第6問】ラインアウトからの球出しでBKラインへのプレッシャーを軽減する方法を全て選べ
1.SHへ球出しするタイミングを変化させる
2.モールを組む
3.ラインアウトに参加する人数を増やす
4.DFラインの裏にショートパントを蹴る
正解:1,2,4
-解説-
近年ではセットプレーの安定においてラインアウトからボールの獲得と、BKラインへの良いボールの配給が求められる。ジャンパーがキャッチ後、SHへのデリバリーの種類を多様にすることや、そのタイミングにバリエーションを持たせることで、DFのBKラインの出足を惑わせることができる。さらには一度キックをDFラインの裏に蹴ることで、次からはそのカバーのことも考えなければならず、DFラインの出足を遅らせる効果も存在する。
【第7問】自陣22mと10mの間の中盤でボールを保持している。陣地獲得のために10番からのロングキックの準備をしている際に、チャンスになり得る選択肢を全て選べ
1.キック処理のためにNo.8と外側のWTBが下がったので、数的優位を感じ外側に展開する
2.SH(DF)がチャージを構えていたので、ラックの裏にSH(AT)から転がすキックを蹴る
3.相手FBがキック処理に備えて深く守っているので、DFラインとの間にSHから軽いボックスキックを蹴り、WTBに追いかけさせる
4.FWでピック&ゴーで攻める
正解:1,2,3
-解説-
15人制において自陣脱出(エリア獲得)という意味でのキックはとても大切である。特に、タッチラインへ蹴り出すことのできないエリアにおいては、様々な脱出方法を試みる必要がある。ロングキックだけではなく、キックを蹴る位置や蹴る人を変化させることでDFの裏をかき、チャンスを作り出せる。
【第8問】キックパスは蹴られる側よりも蹴る側が判断して蹴る方が良い。◯か×か。
⚪︎ / ×
正解:×
-解説-
キックはボールを手放す行為であるからこそ、手放す際はキックを蹴るプレイヤーだけでなく、サポートする側との共通認識が必要になる。キックパスも例外ではなく、スペースがあった場合でもボールを相手に取られてしまう可能性があるため、蹴られる側の判断によってコールをかけ、蹴らせる状態を作ることが理想である。
【第9問】ハイパントを用いて、ボールを再獲得するための要素として正しいものを全て選べ
1.低く鋭い軌道で蹴り込む
2.ボールの滞空時間を長くする
3.キックの飛距離を伸ばしすぎない
4.相手のレシーバーにプレッシャーをかける
正解:2,3,4
-解説-
キックは原則ボールを手放す罰の代わりに、エリア獲得という報酬を得る行為である。ただし、この例外に再獲得を目的としたキックがハイパントである。だからこそ空中での競り合いができる選択肢を選ぶことが必要な問題である。
【第10問】キックオフでボールが直接タッチラインを超えた場合、キックオフをしていないチームが選べるオプション全て選べ
1.キックオフのやり直し
2.スクラム
3.ラインアウト
4.クイックスロー
正解:全て
-解説-
【第11問】7人制と15人制でキックオフを蹴るチームが異なるのは、有利になる要素が7人制では【〇〇】、15人制では【××】であるからである。〇〇と××に入る言葉をそれぞれ選べ
1.〇〇:地域 / ××:得点
2.〇〇:ボール保持 / ××:人数
3.〇〇:得点 / ××:人数
4.〇〇:ボール保持 / ××:地域
正解:4
-解説-
キックはボールを手放す行為であり、キックオフもその例外ではない。7人制は自陣からでもボールを展開し、トライを取れる可能性が15人制よりも高い構造になっている。このことは、地域支配(エリア獲得)よりもボール保持を優先して考えるべきであることを指す。一方、15人制ではボールを手放してでも地域を優先することが、問題12の前進から読み取れる。そのため、7人制と15人制では、トライ後のキックオフを蹴るチームが異なるのである。
【第12問】World Rugbyが提唱する攻防の原則の「攻撃」の正しい順を選べ
1.前進 → 支援 → 継続 → 圧力 → 得点
2.前進 → 継続 → 圧力 → 支援 → 得点
3.前進 → 支援 → 圧力 → 継続 → 得点
4.前進 → 継続 → 支援 → 圧力 → 得点
正解:1
-解説-
※PDFの8ページ目参照
【第13問】ボールキャリアが「仕掛ける」場面において活用できるスキルを全て選べ
1.DFとの間合いを詰める
2.DFの内肩(インサイドショルダー)を攻める
3.スピードを上げる
4.声を出す
正解:1,2,3
-解説-
「DFに仕掛ける」ということを言うが、様々なスキルの複合的な言葉であることを理解してほしい。距離・体の向き・速度などによって、『DFが自分自身にタックルする態勢を作る』ことができれば仕掛けられたと考えると、どのようなスキルが活用できるのかが見えてくるかもしれない。
【第14問】オフロードパスを投げる時に重要なポイントとして該当するものを全て選べ
1.タックラーの裏に出ていること
2.サポートの選手とコミュニケーションが取れていること
3.ボールをコントロールできていること
4.自分とサポートの選手との間にDFがいないこと
正解:全て
-解説-
オフロードパスはたまたまやまぐれではなく、スキルである。スキルを実行するためには、適切な判断が必要になる。特にボールキャリアがどのような状態にあるのか、そしてパスをするサポートとの位置関係や認識の共有ができているのかを瞬時に判断しよう。さらに、コミュニケーションには声だけではなくアイコンタクトも活用でき、ボールコントロールは片手でもすることが可能である。
【第15問】15mを守るときに最適なDFの人数を選べ
1.2人
2.3人
3.4人
4.5人
正解:2
-解説-
15人制の場合、横幅70mを15人で守る場合、1人当たりのDF範囲は4.67mである。ただし、実際には後ろに2人、タックルに1人、SHとしてDFラインの後ろをそれぞれが守るため、11人がDFラインに参加するのが理想の人数である。この場合、1人当たりのDF範囲は6.36mになる。そのため、15mのサイドを守る際には、2人ではなく、3人を目安に配置することが最適と言える。
【第16問】裏表プレーにおける判断基準を説明せよ
記述問題
-解説-
ポッドシステムを採用するチームや、特にBKラインでの攻撃時に使用されることが多い表裏プレー。この判断はDFがどのような状況にあるのかを見極めることがポイントになる。本問題は、下記の要素に応じて得点が加算される。
・数的優位の有無について
・DFのプレッシャー(ラインスピードの速さや流しているなど)について
・DFのギャップ(外側が上がりすぎているや足が止まっているなど)について
・ブレイクダウンのリサイクルスピードについて
・天候(雨でパス回数を減らしたいなど)について
・連続ミス(パス回数を減らしたい・ミス軽減)について
【第17問】ラインアウトからショートラインアウト(並ぶのは3~4人)を活用するメリットを説明せよ
記述問題
-解説-
ラインアウトはラインアウトの自陣側のマークオブタッチと平行に、また、そのマークオブタッチから0.5メートル離れ、かつ、5メートルラインと15メートルラインの間に、一列に並ぶ。最低各チーム2名のプレーヤーが参加することで開始されるが、人数に上限はない。
通常FW8人に対して5,6,7人並ぶことが多いが、3~4人が並ぶことをショートラインアウトと呼ぶ。
本問題では過去の下記についての言及があることでそれぞれ1点ずつ加算される。
①人数が少ないことによるバリエーションの数は少なくなるが、DF側は前後にズラされるスペースが広くなり、ジャンプやリフトの精度が下がりやすい。そのためDF側は競りにくくなり、ボールを獲得しやすい状況を作り出すこと可能になる。
②スクラムはFW8人が1ヶ所に集まるプレーの再開方法であるが、ラインアウトは5~15mの10m区間に2名以上の任意の人数を指定しながらプレーを再開できる方法である。
特にショートラインアウトでは15m内に少ない人数のFWを指定して配置することができるため、2次目以降の攻撃において、逆目攻撃でのFW対BKのミスマッチや人数の移動により数的優位を作り出せる可能性が高い。
【第18問】エリア獲得を目的としたロングキックを蹴る際に大事なことを説明せよ。ラックの位置は自陣22mを超えたアウトサイドである。
記述問題
-解説-
キックはボールを手放す行為である。そのため、手放した後のDFが不利にならないようにキックを蹴ることが大切である。
そのための視点として下記の要素が含まれていることで得点が加算される。
①相手プレーヤーが容易にボールをキャッチできないようにするため、地面にバウンドするようなキックを蹴る。バウンドしている時間に、チェイスをしているプレーヤーが前に出る時間をなる。
②どれだけ良いキックを蹴ってもチェイスがいないまたは不足しているとその後の場面で不利になる可能性が高くなるため、チェイスの人数を揃え、キックを蹴る意思統一が必要になる。
【第19問】トライラインまで残り5mの敵陣深くで、FWのピックアンドゴーでトライを狙っているものの、なかなか前進できない。トライを取るためにどのように戦術を変えるべきか説明せよ
記述問題
-解説-








